長野県松本市の甲状腺・乳腺外来 丸山クリニック 【甲状腺疾患・乳腺疾患・各種検査・内科】

甲状腺の病気について

■ 甲状腺の病気を心配されている方へ

健康診断や人間ドッグで甲状腺が腫れていると指摘されると不安になりませんか?
また、体調が優れなく甲状腺の病気かな?と心配になられる場合もあるかもしれません。このような場合は、不安を早く解消したいものです。
当院は診療経験豊富な甲状腺専門医が診察・検査の上で、病状について詳細にご説明させて頂くことを常に心がけております。

また、甲状腺のホルモンは成長期、妊娠・出産時あるいは閉経期以降などの心身の状態に様々な影響を与えます。
特に妊娠時には母体とともに胎児への影響を考慮することが大切です。
甲状腺を心配される方がご自分の状態を把握できるよう診療を行っております。

診療に際し紹介状のご用意をいただくなど事前の準備が必要な場合がございますので、お電話でご確認ください。
ご病状、等の内容によりましては、当日の診療が難しい場合がございますので、予めご了承ください。
お電話での予約診療も可能ですのでお気軽にご連絡ください。
☎ 0263-25-5757

■ 当院は日本甲状腺学会認定専門医施設です

甲状腺の病気、乳腺の病気は女性に多く認められます。
当院は長野県で最初に認定された 日本甲状腺学会認定専門医施設 です。

甲状腺の病気でお悩みの患者さまのお役に立てるよう診療をしております。
バセドウ病、橋本病などの内科的疾患から甲状腺癌(腫瘍)の治療まで、幅広く甲状腺に関する専門的な医療(診断と治療)を担当しております。

甲状腺のホルモンは成長期、妊娠・出産時あるいは閉経期以降などの心身の状態に様々な影響を与えます。
特に妊娠時には母体とともに胎児への影響を考慮することが大切です。

甲状腺を心配される方がご自分の状態を把握できるよう診療を行っております。

■ 甲状腺の病気について

週刊まつもと(平成21年4月)[健康万歳]に甲状腺の病気について記事が掲載されました。
以下に、本文を記載します。

 健康万歳・甲状腺の病気

<知っておきたい甲状腺の病気>
甲状腺の病気は、成人女性の7人に1人と、女性に多く見られる病気です。甲状腺の代表的な病気について、日本甲状腺学会認定専門医施設「丸山クリニック」(松本市渚2)の丸山正幸院長に教えていただきました。
<甲状腺って何?>
甲状腺はのど仏の下にあり、蝶が羽を広げたような形をしている臓器です。約10〜20c程度で、男性は女性より低い位置にあります。
甲状腺は、コンブなどの食物に含まれるヨードを材料に、甲状腺ホルモンを作って血液中に分泌しています。甲状腺ホルモンは、体の新陳代謝を高め、体の成長発育やバランスを整える働きをしています。
甲状腺ホルモンの分泌量は、脳下垂体がコントロールしています。脳下垂体から出される甲状腺刺激ホルモン(TSH)が多いと、甲状腺はホルモンを多く分泌し、TSHが少なくなるとホルモンの分泌を減らします。甲状腺に異常があり、甲状腺ホルモンが多すぎたり、少なすぎたりすると、体にさまざまな不快な症状が出てきます。
<バセドウ病>
甲状腺ホルモンが過剰に作られる「甲状腺機能亢進症」の代表的な病気が、「バセドウ病」です。
この病気は、甲状腺を刺激する抗体「TRAb」(TSH受容体抗体)により、甲状腺ホルモンの分泌が多くなりすぎるために起こります。
主な症状は、
・甲状腺が腫れる
・疲れやすい
・手足がふるえる
・食べても太れない(やせた)
・脈がはやい
・動悸がする
・汗が増える
・イライラする
・下痢をしやすい−など。
眼球の突出は5人に1人程度で、タバコを吸っている人は出やすいようです。まぶたの筋肉が緊張して目を見開いたようになり、目が大きく見えることもあります。
検査では、血液中の甲状腺ホルモンやTSH、TRAbの数値を測定し、症状や甲状腺の腫れを確認します。
治療には、次の3つがあります。
・甲状腺ホルモンの合成を抑える薬の服用
・ラジオアイソトープによる放射線治療
・甲状腺を少し残して切る取る手術
服薬治療は、外来ででき、薬でホルモン量をコントロールすれば、仕事や妊娠、出産もできます。反面、1年〜3年半と治療期間が長く、無顆粒球症(初期症状は熱が出る、のどが痛いなど風邪や扁桃腺に似た症状)などの副作用に注意が必要です。
アイソトープ治療は、アイソトープ(放射性物質)のカプセルを飲むだけと簡単で、外来で治療ができます。これも日常生活における注意事項を守る必要があります。いずれも、その人の状況に合わせ、専門医とよく相談して選びます。
<橋本病>
甲状腺の機能低下症の代表的な病気が「橋本病」です。橋本病の人は、血液中に甲状腺を異
物として攻撃する自己抗体(抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体)があり、これが原因で甲状腺に慢性的な炎症が起こります。このため、甲状腺ホルモンの分泌も少なくなり、新陳代謝も悪くなります。
・甲状腺が腫れる
・寒がりになる
・皮膚が乾燥する
・無気力になる
・疲れやすい
・むくみ
・便秘
などの症状が出ます。高脂血症に、橋本病が隠れていることもあります。
診断では、甲状腺の腫れ、症状、血液検査を行います。橋本病の人でも、甲状腺機能が正常な場合は、特に治療の必要はありません。甲状腺機能が低下している場合は、甲状腺ホルモンを補うために甲状腺ホルモン製剤を服用します。
<その他の甲状腺の病気>
甲状腺の病気はこのほかに、甲状腺がん、単純性甲状腺腫(甲状腺の腫れ)などいくつかの病気があります。現在、日本で甲状腺の病気にかかっている人は400万人〜500万人。これは糖尿病の600万人に迫る多さです。中でもバセドウ病や橋本病は、女性に多く、男性の約10倍。身内に甲状腺の病気を患った人がいれば、1度は検査することを勧めます。
<まとめ>
甲状腺の病気は、全身にさまざまな症状が出ますが、何の病気か分かりにくく、自律神経失調症や更年期障害、うつ病などと間違われることもあります。また、バセドウ病の人は、ほかの病気の治療をする時に配慮が必要になります。甲状腺の病気が疑われる時は、早めに専門医で診察を受け、適切な治療をすること。そうすれば、仕事や日常生活もふつうに送ることができ、妊娠や出産にも問題はありません。


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